遺品整理と特殊清掃

投稿日:2015年01月17日

遺品整理をする上で考えなければならないことの1つとして特殊清掃というものがあります。
 
 「特殊清掃」という言葉に馴染みがないと思いますので、「特殊清掃」という言葉から説明します。
 
 「特殊清掃」とは?
 
 具体的な清掃内容については、後程として「特殊清掃」とは、誰もが一度は経験したことのあるようなゴミ、埃、塵等の掃き掃除、拭き掃除(一般的に清掃と意味するもの 以下「通常清掃」)に当てはまらないような清掃のことを指します。
 「通常清掃」に含まれるものは「特殊清掃」とは言いません。
 
 では、遺品整理の現場に当てはめると何が言えるのか?
 
 遺品整理の現場においては、たとえご実家がゴミ屋敷化してしまった現場であったとしても、ただただ衣類や食器等の日用品が積み上げられたゴミ屋敷なら「特殊清掃」は必要ありません。
 価値観の差異はありますが、「通常清掃」でも十分に住めるレベルになります。
 逆に、ゴミ屋敷とは真逆の遺品がほとんどないご実家の現場で「特殊清掃」が必要となる場合があります。
 
 要するに、「特殊清掃」が必要かどうかの判断基準は遺品の「量」ではないということです。
 
 では、「特殊清掃」が必要かどうかの判断基準は?
 
 それは、故人がどのようにお亡くなりになったのか、ゴミ屋敷はどのようなゴミがどのように積み上げられているのかという「状態・状況」が判断基準となります。
 
 ですから、遺品がほとんどないご実家であったとしても、故人の亡くなり方によっては「特殊清掃」が必要になるということになります。
 
 では、「特殊清掃」が必要となる「状態・状況」とは?
 
 故人の亡くなり方の場合、ご家族や病院等、誰かに看取られてお亡くなりになったのか誰にも看取られることなく孤独死であったのかという「状態・状況」で大きく分けることができます。
 
 誰かに看取られてお亡くなりになった場合は、余程の例外でなければ「特殊清掃」は不要です。
 
 しかし、孤独死の場合は、「特殊清掃」が必要な場合と不要な場合にわかれます。
 
 孤独死であったとしても、死後数時間で発見され、体液や異臭等が発生していなければ不要です。
 
 そうではなく、体液、異臭等が発生してしまっている場合は、体液が床下まで染み込んでいること、臭いが床や床下、壁にまで到達していることから、「特殊清掃」が必要となります。
 
 次に、ご実家がゴミ屋敷化していた場合ですが、ゴミ屋敷の場合の「状態・状況」は、どのような種類のゴミをどのように積み上げてゴミ屋敷にしたのかというゴミの「種類」と「積み上げ方」で「特殊清掃」が必要か不要かに分かれます。
 衣類や紙等の可燃ゴミをゴミ袋(例 名古屋市指定の可燃ゴミ袋)に詰め込み、口を縛ったものを積み上げたことによってゴミ屋敷化して
 しまったような場合は、「特殊清掃」は不要です。
 
 そうではなく、野菜や果物をはじめとする食料品や飲み切ってないお茶やジュースのペットボトル等をはじめとする液体の入ったゴミ等を液漏れの対処することなく、無差別に積み上げたことによってゴミ屋敷化してしまった場合は、床や畳等に液漏れしている可能性が高く、また異臭も発生しているため、「特殊清掃」が必要となります。
 
 では、「特殊清掃」とは具体的にどのような清掃をするのか?
 
 上記のような「特殊清掃」が必要となる孤独死やゴミ屋敷の現場の場合、床や床下に染み込んだ体液や食料品等の液体の除去や壁や床等の臭いの除去をする清掃をします。
 また浴室や洗面所等、場所によっては浴槽や洗面台等の設備を撤去、分解して清掃します。
 
 「特殊清掃」と「通常清掃」の作業をする上で異なる点は?
 
 「特殊清掃」を行うには専用の道具や機械が必要であり、そういった意味でも「通常清掃」とは異なりますが、「特殊清掃」と「通常清掃」の作業をする上で最も異なる点は妥協をしない精神です。
 「特殊清掃」は妥協しない精神が必要です。
 
 「通常清掃」の場合、みなさんもこんな経験ありませんか?
 
 「ある程度綺麗になったし、この辺にしとこうかな」と妥協したことありませんか?
 
 一度は経験したことがあるのではないかと思います。
 
 そして、その後何か問題が発生しましたか?

 

小さなことは発生したかもしれませんが、清掃したことが無意味となるような大きな問題は発生しなかったと思います。
 
 しかし、「特殊清掃」の場合、妥協は許されません。
 
 清掃したことが無意味となるような問題が発生します。
 
 特殊清掃業者であればクレームに発展します。
 
 理由については、改めて書かせていただきます。
 
 ですから、「特殊清掃」において何よりも必要であり、「通常清掃」と異なる点は妥協しない精神だと思っています。
 
 「遺品整理」と「特殊清掃」の関係
 
 ご自宅で孤独死によってお亡くなりになられた、故人宅がゴミ屋敷化している等の理由により「特殊清掃」が必要となるような場合、直ちに「特殊清掃」の作業が可能かと言うと、困難な現場が大半です。
 なぜなら、床に染み込んでしまった体液等は、故人の遺品が残されたままでは十分な作業ができないからです。
 
 そのようなことから、故人の遺品が残っているような現場は、「特殊清掃」の前に「遺品整理」が必要となります。
 
 まず、「遺品整理」において、遺品を処分する物と遺す物に仕分けをし、処分をする物は処理業者等で処分してもらい「特殊清掃」をするための十分な作業スペースを確保する必要があります。
 十分な作業スペースが確保できて、はじめて「特殊清掃」の作業が可能となります。
 このように、「特殊清掃」の作業をする上で「遺品整理」は密接な関係となります。
 
 ですから、「特殊清掃」をする場合は、いかに早く「遺品整理」をするかが重要です。
 なぜなら、体液等の液体や臭いは時間が経過すれば経過するほど深刻になるからです。
 
 特殊清掃業者に「特殊清掃」の依頼をする場合は、その特殊清掃業者は「特殊清掃のみ」なのか「特殊清掃だけでなく遺品整理の対応も可能」なのか「遺品整理は遺品整理業者となる場合は、どのような遺品整理業者で緊急対応が可能」なのか等を確認しましょう。
 遺品整理業者に依頼をする場合は、上記の逆となります。
 
 弊社の場合は、名古屋市をはじめ愛知県、岐阜県、三重県の対応は可能ですが、他県となりますと対応は可能ですがお時間を有します。
 ですから、遺品整理業者と特殊清掃業者の対応可能地域も併せて確認しましょう。
 
 「遺品整理」と「特殊清掃」について書かせていただきましたが、「遺品整理」と「特殊清掃」は切っても切れない関係であり、人一人がお亡くなりになったというケースでは「遺品整理なくして特殊清掃はできない」と言っても過言ではありません。